私たちは、毎日食べ物や飲み物からフッ素を身体に取り入れています。フッ素は、人間の身体、特に歯や骨を丈夫にする有益な元素です。一日に必要なフッ素は、成人では一日あたり3~4mg(0.05mg/kg)とされています。毎日の食べ物や飲み物からとる量では、むし歯を予防するのに必要な量が不足しがちです。そこで、何らかの形でフッ素を補う必要があるのです。フッ素を歯に作用させると、歯の表面から取り込まれ、歯の結晶(アパタイト)の一部になります。フッ素を含んだ歯の結晶は、普通の歯の結晶より丈夫になり、むし歯菌の出す酸に対してより強くなります。ですからフッ素を適切に使うと、歯の表面が強くなり、むし歯になるのを防ぎます。また、歯のエナメル質のまわりにフッ素があると一度脱灰した部分の再石灰化を促進し、エナメル質の補修がしやすくなります。最近の研究では、この再石灰化促進力の方がむし歯予防効果としては大きいとされています。
これだけ注意を払っているのにむし歯になっちゃうと嘆いている方もおられると思います。確かにほとんどいい加減な歯ブラシしかしていないのにむし歯にならない人もいます。これは唾液の能力の違いによるところが大きいと思われます。もちろん様々な要因が関与してむし歯ができるのでその原因を突き止めて対処するのが賢明で、それには唾液検査を行い、カリエスリスク判定から正しい予防法を実施することをおすすめいたします。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 | ○ | ○ | ○ | □ | ○ | △ | × |
午後 | ○ | ○ | ○ | □ | ○ | △ | × |
午前:9:00~13:00
午後:14:00~18:00
△:土曜は9:30~13:00、14:30~17:00まで
□:木曜は外科処置等の診療日となります。
休診日:日曜、祝日